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MRIでわかる腰痛の原因「HIZ」とは ― 腰痛あれこれ②

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この記事のポイント からだ
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  • 腰痛の原因のひとつに、椎間板そのものから痛みが生じる「椎間板性腰痛」があります
  • MRIで椎間板の後ろが白く光って見える所見を「HIZ」と呼びます
  • HIZがあっても腰痛がない方もいるため、確定診断には椎間板ブロックによる確認が必要です
前回は、見逃してはいけない「危険な腰痛」についてお話ししました。今回は、いわゆる腰痛の原因の中から、椎間板性腰痛の原因のひとつであるHIZ(High Intensity Zone)についてお話しします。

HIZとは、MRIに写る「白く光る部分」

HIZは、MRIにおける腰椎椎間板の画像所見です。椎間板の線維輪(せんいりん)の後方に見られる、高輝度変化(白く光って見える部分)を指します。
MRIで見たHIZ。黒く変性した椎間板の背側に白く光る部分が認められる
HIZ:赤矢印。黒く変性した椎間板の背側に認める白く光る部分。
もちろん、この画像所見だけで腰痛の原因と断定することはできません。HIZが椎間板性腰痛の患者さんに特徴的な所見であるとする報告がある一方で、腰痛のない方にもHIZが認められるという報告もあり、現在も一致した見解は得られていません。

確定診断には「椎間板ブロック」が必要です

HIZが腰痛の原因かどうかを確かめるには、椎間板ブロックという検査が必要になります。レントゲン透視などを用いて椎間板を穿刺し、麻酔薬と炎症止めを注入します。これで痛みが軽減すれば、そのHIZが腰痛の原因であると判断できます。

椎間板の変性を評価する「Pfirrmann分類」

MRIによる椎間板変性の診断では、世界的に用いられているPfirrmann(ファーマン)グレードが指標となります。椎間板の信号の強さと、内部構造の均一性を5段階で評価するものです。
Pfirrmann分類による椎間板変性の5段階
Pfirrmann(ファーマン)分類:椎間板変性の5段階
健康な椎間板は水分が多く、白く光って見えます。しかし変性が始まると、徐々に黒ずんできます。グレード3を超えて全体が黒くなった状態は「ブラックディスク」と呼ばれ、変性が進んでいると判定されます。

では、HIZはなぜ白く見えるのでしょうか

椎間板が損傷し、そこで炎症が起きると「むくみ」が生じます。その水分量の変化が、MRIで白く強調されて映るのです。
HIZが白く見える仕組み。椎間板の損傷から炎症、むくみ、MRIでの高輝度変化まで
椎間板の損傷から、MRIで白く光って見えるまでの流れ
また、もともと椎間板には痛みを感じる神経はありません。しかし椎間板の変性に伴って、痛みを感じる神経が椎間板の中へ侵入してきます。この結果、腰痛を自覚するようになると考えられています。

当院での検査について

当院では即日検査が可能なMRIを備えており、椎間板ブロックにも対応しております。長引く腰痛でお悩みの方は、ご相談ください。自分の腰痛の原因を、一緒に見つけましょう。

よくあるご質問

Q. MRIでHIZが見つかったら、必ず腰痛の原因なのですか?

必ずしもそうとは限りません。HIZが認められても腰痛のない方もいらっしゃいます。症状や身体所見とあわせて総合的に判断し、必要に応じて椎間板ブロックで確認します。

Q. 椎間板ブロックは痛みますか?

レントゲン透視で確認しながら行います。ご不安な点は、検査の前に遠慮なくお尋ねください。

Q. MRI検査は当日受けられますか?

当院ではMRIを院内に備えており、その日のうちに検査を受けていただくことが可能です。
本記事の執筆・監修
網代 泰充あじろ やすみつ
大宮リビータ整形外科 院長 / 整形外科専門医 ・ 脊椎脊髄外科指導医
※ 本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたものであり、個別の症状に対する診断や治療を代替するものではありません。気になる症状がある方は、医療機関までご相談ください。
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